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2017-04

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スパイダーズカフェ。 - 2007.11.07 Wed

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 本日も眠い目をこすりながら仕事でした。昨日は帰ってきてから飯を食って8時半にはもう夢の中でした。近所のお年寄りより早い就寝でしたが、起きたのは普段通りです。

 というわけで変なテンションなので変なことを書いて本日の日記とします。皆様の日記も拝見していますが、コメントを書くバイタリティがいまいち無く、明日からまたコメントさせていただきます。今日はそのバイタリティと発想力を上げる訓練です。ぐぉぉぉぉぉおぉぉ!!!


 彼は歩いて来た道を、足を止めて目をつむって指でなぞった。帽子のツバで丁度道が見えなくなった所で空を見上げた。灰色でまだら模様の雲が歩いて来た方向へと流れていく。向かい風が彼の体を押す。

 「あとどれくらいだ?」

 彼はぼそっとつぶやいた。

 遠くで風車が不気味に音を立てて回っている。茶色い地面を再び蹴って彼は再び歩き出した。時々生えている花の色が目にぼんやりと焼き付いているが、彼はそれを見ようともしない。後ろを振り返ることは出来ても、花に目をやる余裕は彼には無かった。

 白い花の残像がやっと消えた頃、彼は一見のカフェにたどり着いた。そこで彼は喉が渇いたのを思い出し、重たい足をそのカフェに向けた。扉を開けるとカランコロンとベルの音がした。これまでしばらく風の音と風車の音しか耳にしていなかったのでとても優しく感じた。

 店の中は誰もいなかった。店にはレコードのジャズとお湯を沸かす音。そしてどこからかそのジャズに合わせた鼻歌が聞こえる。どうやら店の主人のようだ。音楽に夢中なのか彼に気がつかなかった。彼はわざと大きく靴音を鳴らした。

 「いらっしゃい」

 靴音に反応してカウンターの下から女が現れた。

 「いらっしゃい」

 女は今度は彼の顔をのぞき込んで言った。

 彼はカウンターに座り、珈琲を注文した。

 珈琲の香りが店内に漂う。女は再びジャズに合わせて鼻歌を歌い、珈琲を入れた。白い珈琲カップが彼の目の前に置かれた。珈琲が出来上がる前に、彼はそのカップを見て、珈琲が注がれる様子を想像した。女はヤカンのお湯を珈琲豆に注ぎ始めた。すこしづつ、サーバーに落ちていく珈琲。彼はその様子をイライラと見つめた。女は鼻歌を歌っている。


 やっとカップに珈琲が注がれた。店内はもう珈琲の香りでいっぱいだ。

 注ぎ終わると女はレコードを変え、今度は本格的に歌い始めた。


 店内には女の歌と珈琲の香り。

 珈琲を飲み干し、煙草を一本吸って、彼は店を出た。


 彼は再び歩きだした。

 また同じ風景が続いた。彼は今まで見ようともしなかった花を見た。

 「ハルジオン」

 どこにでも咲いている雑草花の名前を彼は呼んだ。花が嬉しそうに揺れた気がして、少しだけほほえんだ。そして少しだけ故郷のことを思い出した。そしてこれから行く場所への期待が、歩き出した頃のように思い出された。

 空を見上げた。

 雲は相変わらず彼の進んで来た道のほうへと流れていく。彼はその向こうも見てみた。夕日がオレンジ色に光っていた。彼は目を細めてそれを見つめた。少しだけ明日も歩く一本道に、彼は期待を抱いた。



 はいおやすみ。
 

 ※写真はさっき描いた奴。眼鏡どこに行った!?と探したあげくにおでこにあったという波平さん並のボケをかました自分への鎮魂。
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